mito246の日記

ひびのきろく

厳格化と不寛容な社会

1990年代のバブル崩壊を境に、「社会の厳格化」と「不寛容な社会化」が進んでいるような気がする。

厳格化は良い。フェアな社会に向かっていく。昔は許されたアンフェアが是正されてくるから。かなりの誇張と願望が入り交じっていると思うが、植木等の「無責任男」シリーズは、高度成長期をイメージさせる。昔は、体罰やハラスメントなど茶飯事だったとおもう。その感覚から脱却できない人は、今や社会のお抱えとなる。場合によっては犯罪者。

一方気になるのは、不寛容。必要以上にバッシングしたり、貶めたり。これは、いわゆる「かわいさ余って憎さ百倍」。ストーカーの心理にも近いのかもしれない。たちが悪いのは、社会を正す役割が期待されるマスコミが、その不寛容な社会に拍車をかけるべく、悪乗りする。結局、ヘイトや差別を止めるのも助長するのはマスコミの存在は大きい。もう一つ、不寛容な社会を助長する存在が、SNS。当初は、ごく少数のインフルエンサーが、不寛容な社会を助長するのかと思ったら、昨日のNHKの報道だと、政治広告が社会をその政党が都合がよいように扇動する。いわゆるプロパガンダ。これは、広告に対して、一定の規制は必要なんじゃないかと思った。話はそれたが、不寛容な社会は、幣束感をもたらし、つまらない社会になってしまう。

厳格化と寛容さは、相反するように見えるが、そうではないと思う。社会の成熟化には欠かせない要素だと思う。